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森の手入れの初めは「100円払ってゴミ拾い」。参加者が保険料100円を払って毎月行っていますが、ゴミはなかなか減りません。でも誰でも手軽に参加でき、地元の人が喜ぶ行事です。森の中には枯れたアカマツがたくさんあり、この木で、汚れた川を浄化する「炭焼き」をします。川のビオトープの一部として要望していますが、これが大変で、まだ許可は出ていません。今、焼けた炭と木酢液は、農家の畑で土壌改良に役立っています。クロシジミが棲む妖精の森では、木を少しずつ切って風通しを良くし、切った木に椎茸の菌を打ち込み、きのこ作りをします。きのこが出た木は腐ってボロボロになるので、カブトムシ達の家になります。
多くの人が環境について不安を抱き、何をしたらよいのか迷っています。それに各自の自然についての認識がバラバラです。こども達が読んでも自然の仕組みや必要性が分かる手引き書「オオタカの森へ」を発行。そのほか、主催者がいつもリーダーとは限らず、参加者のアイデアで生まれた行事もあります。「環境問題は地球規模で考え、地域で実行」を合い言葉に、あなたも1年に1回、地域の活動に参加して下さい。素敵な社会を作り、「森があってよかったね」と、子ども達と話せるように。

 

 

 

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